占いに用いる道具には、本来の用途とは異なる用途として占いに用いる場合、つまり一般的に占いとは別の用途で用いるものが使われることがあります。
代用品として用いたり、占いに似たような方法として用いるなど、様相も豊富です。今回は「コイン」について紹介します。
コインを占いに用いるメリット
コインは本来、「通貨」として用いています。日本では1円、5円、10円、50円、100円、500円の硬貨が流通しています。
この他、外国の硬貨や記念硬貨、その他流通目的で作られていないコインなど数多く存在します。そんなコインを占いに用いるメリットは、「いつでも用意できる」ことです。占いには基本的に何かしらの道具を用います。
易占であれば筮竹を、タロット占いであればタロットカードを用います。
しかし、常にそれらの道具を用意しているかといえば、その限りではありません。特に筮竹のように長いものだと、持ち運びに不便です。その点、コインは常に持ち歩いています。お財布を開けば10円玉の1枚くらいは入っていることでしょう。ズボンやコートのポケットを漁れば
1枚くらいは硬貨が入っていることでしょう。このように、外出時にも常に用意できるのがコインの最大のメリットです。
コインを用いた単純な占い
コインを用いた占いの方法で、最も単純なものは「裏・表」の二択による占いです。例えば、道が分かれていて、右に行くか左に行くかを迷っているとします。
そこで、コインの裏と表にそれぞれの方向を決めておき、コイントスをして出た方の方向に向かうというのが最も単純な方法です。選択肢が三つ以上ある場合でも、コイントス1回につき選択肢を限定していき、最終的に2択にすることで占うことができます。
この方法は単純な方法として、表裏どちらがどの選択肢かを決めればすぐに行うことができ、誰の目から見ても結果が分かりやすいというメリットがあります。
もちろん、コイントスができない場合にはコインをサイコロのように無造作に投げるだけでも問題ありません。
コインを他の占いに用いる方法
こうしたコインによる単純な占いの他に、既存の占いの道具の代用品として用いることもできます。例えば有名な占いに「易占」がありますが、筮竹の代わりにコインを用いることができます。
易占は八卦2つを合わせた六十四卦によって吉凶を占いますが、これは「陰」と「陽」の6つの組み合わせによるものです。したがって、6回のコイントスで六十四卦を再現することができるのです。
ただし、算木がない状態では六十四卦のそれに該当するのか、それぞれの卦の意味はどうであるかを記憶しておかなければなりません。このように、一定のルールを決めることで既存の占いの道具の代用品として用いることができます。
まとめ
コインを占いに用いることは、常に持ち運んでいるという手軽さが最大のメリットです。コイントスをすることで2択の選択肢を占いうことができ、2択より多い場合は2択を繰り返すことで選択肢を絞り、最終的に選択肢を2つに限定することで占うことができます。
一定のルールを決めることで既存の占いの道具の代用品として用いることもできます。