占いに用いる道具の中には、厳密には「道具とは呼べないもの」も存在します。形ないものだからこそ霊的なインスピレーションが表出しやすく、占いの結果にもそれ相応の説得力を見出すことができます。
そこで今回は「模様」を用いた占いについて解説していきます。
模様を占いに用いることとは?
模様を占いに用いることの本質は、その模様がどのような意味を指し示すかを読み取り、それを占う対象に合わせて表現することです。
水晶球を用いた「スクライング」のように、ある程度しっかりとした映像や特定の記号などを表現するのではなく、模様の形をある程度パターン化し、個々の模様がそのどれに属するかを把握して占います。
占いで模様を用いる場合、流動性の高いものを用います。液体であったり、粉末状の物を用いるのが一般的ですが、「亀甲占い」のように特定の加工を施すことで模様を表出させる方法もあります。今回は前者についての解説となります。
ジオマンシー
模様を用いた占いとしては「ジオマンシー」が有名です。
ジオマンシーは現代において紙とペンを用いるだけでも利用することができますが、本来は砂を投じた際に発生した模様を、一定のパターンに当てはめることで占いの結果を出します。
身近でできる、模様を使った占い
本格的なものでないとしたら、私達の身近にあるものでも模様を使った占いを楽しむことができます。例えば「コーヒー」です。
自家製のコーヒーの場合、カップの底にコーヒーの粉や砂糖の溶け残りが残っていることがあります。その模様を見て、占いをするのです。こうした占いの場合、どのような模様が出れば、どのような占いの結果になるかを予め決めておく必要があります。
個人で楽しむ場合、そこまで多様的なパターン化のプロセスは必要ありません。ある程度の種類のパターンを決めておけば十分です。コーヒーにかぎらず、日常的に何かしらの模様を、複数のパターンを織り交ぜて表出させるものであれば、占いに利用することができます。
こうした占いは、日常的に行う、もしくは日常的に目にする物を占いの方法としているため、その日や次の日の運勢を占うのに適しています。
模様を使った占いの注意点
一つだけ注意しなければならないのは、発生する模様はあくまでも偶発的に発生する模様でなければならないということです。
模様の発生に占う本人の意思が介在しては、占いになりません。例えば上記のコーヒー占いの場合、意図的に特定の模様を表出させるような方法を用いた場合は、占いに用いるのに適しません。自然に発生した模様によって占うことが重要なのです。
まとめ
模様を占いに用いることは、その模様がどのような意味をもたらすかを予め決めておくことで占い方法です。既存の占いだと「ジオマンシー」が有名です。
手頃な方法としては、コーヒーカップの底に残った粉や砂糖の模様を見る方法です。ただし、あくまでも自然に発生した模様でなければ意味がありません。