世界中には数多くのパワースポットが点在しています。不思議な力にあふれているだけでなく、美しい風景を眺められるところが多いです。
一度は訪れてみたいと思う場所ばかりですが、その中でも今回は「モンサンミッシェル」について紹介します。
モンサンミッシェルとは?
モンサンミッシェルには、厳密には2種類の意味があります。ひとつは、フランスの西海岸、サン・マロ湾上に浮かぶ「小島の名称」であり、もうひとつはその小島にある「修道院の名称」です。
カトリックの巡礼地のひとつに数えられ、「西洋の脅威」と称されています。モンサンミッシェルはユネスコの世界分化遺産に1979年に登録されています。
1994年にはラムサール条約の登録地にもなっています。モンサンミッシェルのあるサン・マロ湾はヨーロッパでも特に潮の干潮の差が激しく、潮の満ち引きは15メートルにも及びます。モンサンミッシェルは満潮時には海に浮かび、それゆえに「海に浮かぶ修道院」とも呼ばれています。
潮の満ち引きが激しいため、巡礼者の中には波にさらわれて命を落とした人がいるほどです。
後に対岸との間に道路が設けられましたが、潮流をせき止めることになり、2009年には取り壊され、2014年に新しく端が建設されています。
修道院「モンサンミッシェル」について
島としてのモンサンミッシェルは、もともとは先住民であるケルト人の信仰対象でした。ある日、とある司教が大天使ミカエルのお告げを聞いたことが発端で、この地に修道院を建てることとなりました。
主要部はゴシック様式となっていますが、内部は様々な中世の建築様式が織り交ぜられて構成されています。教会堂はカロリング期の様式であり、身廊はノルマン様式、百年戦争後に破壊されたロマネスク様式の内陣はフランボワイアン・ゴシック様式に再建されています。
1900年の少し前に鐘楼と尖塔が完成し、その上に奉られている金のミカエル像はエマニュエル・フレミエという彫刻家が制作しています。深層部からは岩山の上に何層にもわたって建造され続けた建築遺構も残されています。
百年戦争時には要塞として、フランス革命児には修道院の廃止に伴って監獄として利用され、荒廃した後に復元されたと言う、数多くの歴史を持つ建造物でもあります。
モンサンミッシェルへのアクセス
基本的にはパリから何かしらの乗り物を用います。方法としては、パリから高速鉄道を用いてレンヌ駅かドル・ド・ブルターニュ駅にて下車、そこからバスに載っていく方法か、パリから直接観光バスを用いる方法です。
どの場合でも片道3~4時間ほどかかります。
まとめ
モンサンミッシェルはフランスの小島の名称であり、そこに建つ修道院の名称でもあります。潮の満ち引きが激しく、満潮時には海に浮かぶ小島となります。
大天使ミカエルのお告げによって建造が始まった修道院であり、内部は様々な様式で作られています。戦争時には要塞として、革命時には監獄として利用された経歴があります。パリからおよそ3~4時間で到着します。