アボリジニの聖地「エアーズロック」世界のパワースポット

世界のパワースポット

airsrock

世界中に点在するパワースポットは、特定の宗教や民族にとって聖地化されているところがあります。今回は、ある民族にとって聖地として崇められている「エアーズロック」について紹介します。

エアーズロックとは?

エアーズロックは、オーストラリア大陸の中央部に存在する、世界で2番めに大きな一枚岩です。エアーズロックは日本でも知名度が高い(「世界の中心で、愛をさけぶ」の舞台にもなっている)パワースポットなのですが、一枚岩として知名度が高いせいか「世界で一番大きな一枚岩」と誤解している人も多いです。

実際のところは前述のとおり世界では2番目に大きな一枚岩で、世界最大の一枚岩は同じくオーストラリア大陸に存在する「マウント・オーガスタ」です(エアーズロックの倍以上の大きさがあります)。オーストラリア先住民である「アボリジニ」にとって聖地として崇められており、アボリジニでの名称は「ウルル」です(エアーズロックは発見者のイギリス人探検家によって名付けられています)。

エアーズロックは、「ウルル-カタ・ジュダ国立公園」の中に存在しています。1987年には、ユネスコの世界遺産として登録されています。

エアーズロックの形成過程

エアーズロックが存在している地域は、今から6億年前までは8000m級の山脈があったと考えられています。それが1億年後、侵食を受け続けたことで消滅したと考えられています。

山脈を形成していた土砂は侵食によって流され、山脈があった場所のふもとに形成された扇状地を覆って砂を砂岩に変化させました。さらに1億年後に地殻変動が起こり、砂岩の地層は向斜構造となりました。

長い年月による侵食は周囲の土砂を洗い流すことになりますが、硬い砂岩の層は侵食の影響が少なく、地表に突出する形となって表れます。今のエアーズロックの形になったのは、今から7000万年前だとされています。

エアーズロックと観光

エアーズロックは表層の砂岩に多くの鉄分が含まれており、それが酸化したことで赤みを帯びています。

朝日や夕焼けによってその赤さが際立ち、時間帯によって見え方が大きく異なります。しかし、常にエアーズロックを観光できるわけではありません。エアーズロックは最大傾斜46度であり、過去には転落死亡事故が起こるほどです。

そのため、登山において危険を伴う可能性がある場合には登山が禁止されます。危険を伴う条件としては、主に気象条件に左右されます。

風や低気圧だけでなく、気温や雨量、雷などでも登山が制限されます。また、エアーズロック山頂よりも低い位置に雲が出ている場合でも登山が禁止されます。エアーズロック登山を考えている場合、前後の気象条件を入念にチェックしておく必要があります。

まとめ

エアーズロックは世界で2番めに大きな一枚岩で、アボリジニの言葉では「ウルル」と呼ばれています。山脈の侵食と隆起によって砂岩の層が突出する形となり、7000万年前に今の形になったとされています。

砂岩の鉄分で赤く見え、時間によって見え方が異なります。しかし、気象条件によっては登山が禁止されることもあります。

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