占いには数多くの種類が存在します。友人同士で簡単にできるものから、専門知識を有していないと実行できないものまで様々です。
それが運命を見通すものではないにしても、この先の指標や参考にできるとしたら力強いものです。今回紹介するのは、日本でも馴染みのある「夢占い」です。
夢占いとは?
「夢占い」とは、夢に出てきた物・者やシチュエーションを元にして、現在の心理状況や近い将来の出来事を判断する占いです。
日本で有名なものとしては、「一富士二鷹三茄子」があります。あれも夢に出てくる物によって1年の吉凶を占うものであり、一種の夢占いであると解釈することができます。夢占いは、夢に出てくる物や内容が、無意識の領域や目に見えない世界からのメッセージとしての意味を持つということを前提としている作業となります。
夢の内容の解釈は東洋と西洋で大きく異なり、夢の内容に対する一般的な知見や経験則が用いられます。夢占いは、旧約聖書にも登場するほどの長い歴史を持ちます。
しかし、長らく夢占いは一種の「疑似科学」としての扱うを受け、迷信であるとされていました。ところが1900年頃になると夢占いは「精神分析学」として、科学的な扱いを受けるに至ります。
夢に出てくるシンボル
夢に出てくる物は、一種のシンボルとして捉えられます。例えば、「犬」は、「友情の象徴」として扱われます。
また、「虎を手懐ける」ことは、「名声や富を得る予兆」と解釈されます。さらに、「龍」は、「急速な成長や飛躍」、その中でも「白龍」は、「富の象徴」として扱われています。
この他にも数多くのシンボルやシチュエーションが、それぞれの意味を解釈して夢占いとして形作られます。
解釈の違い
しかし、夢占いは解釈の仕方によって全く別の意味になることもあります。また、夢に出てきたシンボルやシチュエーションについても、それが特別な内容であれば違う意味になります。
例えば前述の「犬」は本来、友情を表すシンボルなのですが、場合によっては自身に対して攻撃的なイメージや劣った存在という、全く別の解釈になってしまいます。
これは、夢を見る人がそのシンボルに対してどのようなイメージを持つかによります。日本では犬を飼っている家庭は多く、多くの人が犬を身近な存在、家族の一員、よき友人のような存在としてのイメージを持ちます。
しかし、人によっては犬に対して悪いイメージや思い出をもつ人もいます。そうした人の夢に、友情的な意味合いを持って犬が登場することはありえません。
そのため、夢占いにおいてはそのシンボルに対する夢を見た人の持つイメージが大きく関わることになります。
まとめ
夢占いは、夢に出てくる物やシチュエーションによって現在の心境や近い将来の出来事を占う方法です。1900年代になって精神分析学として扱われるようになりました。
シンボルやシチュエーションにはそれぞれに意味がありますが、その夢を見た人のシンボルやシチュエーションに対する印象によって解釈が異なります。